それでも、だから、フォークダンスDE成子坂について語りたくなった
笑いってすごいと思う。
いきなりスケールがでかくて雑に回収されそうな話の書き出しで申し訳ない。
人を救いもするし余計に陥れることだって間接的にあり得る。
結局は進化や退化ではなくて変化なのかもしれないと思いつつも、今観ても笑える古くは感じないというネタやコンビが自分の中にいる。
その中の一組としてフォークダンスDE成子坂はこの一年、とてつもなくはまってしまった。
前からコンビの存在は知っていたが最近新しくファンになった層として多いであろう『お笑い実力刃』の特集で一気に好きになった。
二人とも早世してしまったのでバイアスがかかって私も悲劇的なコンビだと思っていた。
その特集では同時代に活躍した今も現役でメディア出演多い芸人たちのアーカイブから放送する前のネタのコメントや、コントのタイトルでほぼネタばらしされているようなものなのにとにかく笑ってしまった。
こんな二人がいて、そしてもういない。
驚いた。
ボケの桶田敬太郎のPodcast『自吐』の存在は知っていたが、これを機会に聴いた。
YouTubeに残っていた当時の映像も観た。
とにかくはまってしまった。
ずっと観たくて聴きたくてYouTubeのプレミアム会員にまでなってしまった。
Podcastの雑談で出てくる飲食店も気になって行ってみたし、『取り調べ』のコントを観すぎて週一でカツ丼を食べていた月もあったほどだった。
このコンビのファンとして11月は避けられない月だ。
ツッコミの村田渚が今日11日、2006年に自宅でくも膜下出血により自宅マンションにて。桶田が2019年の23日に癌で亡くなっている。
私は2019年にコンビが天国で再結成した月が11月だと勝手に思っている。
純粋に面白いコントを90年代に行っていたコンビとして後追いの立場として思いたいからだ。
今日は中野サンプラザでベルウッド・レコード50周年記念コンサートに行った。
そのなかの出演者になぎら健壱がいた。
そう『GAHAHAキング』で彼ら含めて芸人たちを審査していた彼だ。
『タモリ倶楽部』で共演した回もあった。
MCで楽屋は身体の話ばかり、病院の待合室みたいと笑って語っていたが、それでも彼は二人より生きてステージの上に立ったわけである。
毎日、『自吐』を聴いたり、コントをBGVにしているが今日無意識に観たコントは10週勝ち抜けなかったいわくつきの「死刑執行」のコントだった
よりによってコンビの片方の命日に
しかも法務大臣が「死刑のはんこを押したときだけニュースになる」と発言して問題になっているときに。
それでも笑えてしまったのだから怖いし残酷だと自分でも思った。
そう最初の書き出しにつながるわけです。
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